日本内科学会雑誌
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今月の症例
薬疹の後に発症した血球貪食症候群の2症例
鯉沼 俊貴布宮 伸和田 政彦小山 寛介
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2014 年 103 巻 8 号 p. 1931-1934

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抄録

成人の血球貪食症候群(hemophagocytic syndrome:HPS)は2次性HPSで明らかな原因疾患を持つ.今回我々は,HPSの原因が不明で,薬疹後に発症し,被疑薬中止のみで治癒したことから「薬剤性HPS」と考えられた成人2症例を経験した.「薬剤性HPS」の定義は定まっていないが,drug reaction with eosinophilia and systemic symptom(DRESS)または薬剤性過敏症症候群との関連が考えられた.

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© 2014 一般社団法人 日本内科学会
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