2007 年 96 巻 5 号 p. 881-886
慢性腎臓病の診断は糸球体濾過量(GFR)が60 ml/min/1.73 m2未満であることおよび蛋白尿などの尿異常が3カ月以上続くことと定義されている.腎機能の評価は筋肉量の影響を受ける血清クレアチニン値ではなくGFRで行うべきであり,通常は推算式によって推算する.日本人のGFR推算式はGFR(ml/min/1.73 m2)=0.741×175×Cr-1.154×Age-0.203×(女性ならば0.746)を用いて,酵素法で測定した血清Cr値を代入して計算する.