肝臓
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C型慢性肝炎を伴う非アルコール性晩発性皮膚ポルフィリン症にみられた限局性脂肪肝
道免 和文小野原 信吾阿治部 弘成白浜 正文宮本 祐一入江 康司石橋 大海
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1999 年 40 巻 6 号 p. 350-354

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抄録

症例は60歳男性. C型慢性肝炎の精査目的で当科を受診. 飲酒歴はない. 超音波検査 (US) にて肝内に径10-20mmの高輝度結節を多発性に認め. 狙撃生検にて限局性脂肪沈着の所見が得られた. 非結節部は慢性活動性肝炎像であった. 皮膚日光曝露部に色素沈着ならびに水庖形成がみられ. 肉眼所見. 生検所見. 尿中ポルフィリン値より晩発性皮膚ポルフィリン症 (Porphyria cutanea tarda. PCT) と診断した. PCT. C型慢性肝炎. 限局性脂肪肝のそれぞれ2者を合併した症例の報告は散見されるが. 同時に3者が認められた報告例は1例をみるのみであり. また飲酒歴を有していないポルフィリア疾患に限局性脂肪肝が生じた報告例はない. 本症例はこれらの相互の関連性を考える上で示唆に富むため報告した.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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