2018 年 67 巻 7 号 p. 339-387
日本アイソトープ協会では1982年から5年ごとに専門委員会を設けて全国核医学診療実態調査を行っており,第8回調査を2017年6月に行った。回答回収率は90%超であった。年間推定件数は単光子放出核種を用いた核医学検査が前回より5.7%減少した一方で,PET検査は約24.5%増加した。この結果,核医学検査総数は4.1%増加した。非密封RIを用いた核医学治療は223Ra治療開始と甲状腺癌治療の増加により全体で34.1%増加した。近年核医学診療の意義が変化していることが示された。