2007 年 110 巻 7 号 p. 503-505
Real-time Tissue Elastography (Elastography) は, 組織弾性を客観的に表示できる超音波断層法の新しい手法である. 今回, 頭頸部癌頸部リンパ節転移診断および治療効果判定の評価におけるElastographyの有用性について検討した. 転移陽性リンパ節は歪みが少ない硬い腫瘤として描出される傾向がみられた. 放射線治療や化学療法によって転移リンパ節が歪みやすくなり軟らかく変化することが確認できた. 頸部リンパ節転移診断において新しい診断法であるElastographyの有用性と可能性が示唆された.