日本環境感染学会誌
Online ISSN : 1883-2407
Print ISSN : 1882-532X
ISSN-L : 1882-532X
短報
Antimicrobial Use Densityを用いた注射用抗菌薬および抗真菌薬の使用動向変化の長期的解析とその要因 I
野田 久美子上田 晃黒沼 博史岩井 新治伊藤 勝美斉藤 容子小倉 滋明小林 道也唯野 貢司
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 24 巻 5 号 p. 332-336

詳細
抄録

  当院における過去7年間(2001~2007年)の注射用抗菌薬使用量を抗菌薬使用密度(AUD)として算出し,抗菌薬使用動向に影響を与えた変動要因を調査することを目的とした.院内における抗菌薬使用指針の設定や国内における抗菌薬使用ガイドラインの改訂により,グリコペプチド系抗菌薬の使用量増加は停止し,カルバペネム系抗菌薬の使用量は減少したが,第一世代セフェム系抗菌薬はむしろ使用が増加した.本研究では7年間の長期に渡り抗菌薬使用動向をモニタリングした成績から,抗菌薬の使用実態に対する適正使用推進要因を推測できた.

著者関連情報
© 2009 一般社団法人 日本環境感染学会
前の記事 次の記事
feedback
Top