オレオサイエンス
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特集総説論文
酸化コレステロールの生理的意義
佐藤 匡央城内 文吾
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2012 年 12 巻 3 号 p. 115-123

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抄録

酸化コレステロールに関する論文は現在まで約3,000 報近く報告されている。多様な疾病にかかわることが報告され,その生理的意義としては(1)ステロイドホルモンの合成・作用への干渉,(2)胆汁酸合成の中間体,(3)動脈硬化発症促進および抑制,(4)LXR のリガンド,(5)コレステロール合成抑制, (6)脳内のコレステロール代謝の中間体,(7)食事由来酸化コレステロールによる脂質代謝の攪乱,が挙げられる。これらの全体像を正確に把握するためには酸化コレステロールの分析が同時に再現性よく行われることが重要である。

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© 2012 公益社団法人 日本油化学会
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