臨床神経学
Online ISSN : 1882-0654
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症例報告
免疫治療が効果的であったsporadic late onset nemalin myopathyの2例
水野 由輝郎森 まどか岡本 智子大矢 寧西野 一三村田 美穂
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2016 年 56 巻 9 号 p. 605-611

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抄録

Monoclonal gammopathy of undetermined significance(MGUS)を合併した孤発性成人発症型ネマリンミオパチー(sporadic late onset nemalin myopathy; SLONM)は予後不良で自家末梢血幹細胞移植が有用とされる.我々は免疫治療(ステロイドパルス療法,血液浄化療法,免疫グロブリン大量療法)のみで症状を維持しえた2症例を経験し,免疫療法は移植困難な場合の代替となる可能性があると考え報告した.筋生検ではType 2B線維欠損を認めない点が先天性ネマリンミオパチーと異なっていた.

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© 2016 日本神経学会
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