脳神経外科ジャーナル
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神経内視鏡手術のトレーニングについて(<特集>神経内視鏡)
石原 正一郎上川 秀士三木 保宮嶋 雅一永谷 哲也村井 尚之姜 裕森 宏西原 哲浩西山 健一山根 文孝松谷 雅生島 克司
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2007 年 16 巻 7 号 p. 541-546

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抄録

各外科領域において,腹腔鏡をはじめとする内視鏡治療の普及,発展には目覚ましいものがあるが,脳神経外科手術においても,近年の光学系技術の発達により神経内視鏡手術がより身近なものとなった.学会が行った全国調査では,ほとんどの大学施設で神経内視鏡手術の経験を有しており,下垂体手術,内視鏡下第三脳室底開窓術,脳内血腫除去術,動脈瘤クリッピング術時の内視鏡支援手術が多く行われている手技であることが明らかとなった.しかし全施設を通じて実際の内視鏡手術件数はいまだ少なく,いかにして安全な手術を遂行するための技術を習得していくかが大きな課題となっている.本稿では神経内視鏡手術の実態と過去に経験した合併症を検討するとともに,これまでに行った各地でのハンズオン,トレーニングコースなどの状況を報告する.また2006年より開始された技術認定制度における学会主催の講習会案について考察した.

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© 2007 日本脳神経外科コングレス
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